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慢性疼痛緩和を目的とした幹細胞治療|痛みの再生医療

自己脂肪組織由来幹細胞治療

再生医療の発展により、自己組織由来の幹細胞を用いた治療法が注目されています。特に脂肪組織由来幹細胞(ADSC)の点滴療法は、痛みの緩和や組織機能の改善を目指す新たな選択肢として期待されています。

自己複製能と多分化能

成体幹細胞の一種で、自己複製と多分化の能力を持ちます。

高い安全性

ES細胞やiPS細胞と異なり、倫理的問題が少なく腫瘍化リスクも極めて低いです。

低侵襲な採取

腹部や臀部から米粒大程度の脂肪を採取するだけで培養が可能です。

新橋DAYクリニック 慢性疼痛緩和を目的とした幹細胞治療|痛みの再生医療
新橋DAYクリニック 慢性疼痛緩和を目的とした幹細胞治療|痛みの再生医療

幹細胞の生体内での役割

組織修復

損傷した組織の修復に関与します。

免疫調整

免疫反応を適切に調整します。

炎症調節

過剰な炎症反応を抑制します。

血管新生

新しい血管の形成を促進します。

自己複製能と多分化能

自己複製能とは、自分と全く同じ能力を持った細胞を分裂して複製することができる能力を指します。減少や損傷した細胞を補うため、幹細胞が分裂します。

多分化能とは、皮膚や赤血球、血小板など、体を作る様々な細胞に変化する能力のことを指します。皮膚を怪我した時は、幹細胞が皮膚の細胞へ分化しています。

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対象疾患

当院は慢性疼痛に対して自己脂肪由来幹細胞点滴療法を行っています。慢性疼痛は国民の1割以上が悩んでおり、大きくその原因は3つに分類されます。
1つ目は痛みを伴う疾病による疼痛(侵害受容性疼痛)で、関節リウマチや糖尿病、がんなどの痛みです。
2つ目は神経の痛みによる疼痛(神経障害性疼痛)で、帯状疱疹などの感染症、交通外傷などが原因で神経が傷つくことによる起こる疼痛です。
3つ目は心理的な影響による疼痛(心因性疼痛)で、ストレスなどの心理的な要因により脳の神経回路が誤作動を起こし、機能を失って過剰な痛みを感じてしまうことにより起こる疼痛です。
当院で投与を行っている主な疾患は以下の通りです(下記疾患以外でも慢性疼痛に対して治療可能です)。

線維筋痛症

MSCの抗炎症‧免疫調節作⽤が過敏化した中枢神経系を是正し、疼痛閾値を上昇させます。線維筋痛症は全⾝の広範な疼痛と倦怠感を主症状とします。免疫異常や炎症性物質の関与が⽰唆されています。中枢神経系の過敏化が痛みの閾値を下げ、通常なら痛みを感じない刺激でも痛みとして認識されます。2019年の臨床研究では、MSCの点滴投与により線維筋痛症患者の疼痛スコアや機能評価が有意に改善しました。MSCの強⼒な抗炎症‧免疫調節作⽤が過敏化した神経系を是正し、疼痛閾値を上昇させると考えられています。

神経障害性疼痛

損傷した神経組織の修復を促し、炎症性サイトカインの過剰な活性を抑制します。糖尿病性ニューロパチー、脊髄損傷後、疼痛、帯状疱疹後神経痛など、神経損傷に起因する難治性の疼痛が対象です。ラット坐⾻神経損傷モデルにMSCを投与すると、疼痛に対する過敏反応が有意に抑えられ、運動機能も改善しました。MSC由来の抗炎症サイトカインが神経損傷部位での炎症反応とニューロン過敏化を抑制します。損傷した神経組織の修復も促進します。

関節リウマチ

⾃⼰反応性T細胞や炎症性マクロファージの働きを抑え、関節滑膜の炎症を鎮めます。2022年の⾃家脂肪由来MSCの臨床試験では、活動期RA患者に単回点滴投与し52週間追跡したところ、圧痛関節数‧腫脹関節数が有意に減少しました。MSCは⾃⼰反応性T細胞や炎症性マクロファージの働きを抑え、関節滑膜の炎症を鎮めると考えられています。

投与手順

1. 診察
症状やお悩みをお聞きし医師が状態を診断します。再生医療や施術内容について医師が詳しく説明いたします。

2. 採血
自己脂肪由来幹細胞点滴を受けれるかどうか規定のウイルスや細菌がいるかどうかを採血で検査いたします。

3. 脂肪採取
腹部または臀部の皮下脂肪から約2gの脂肪組織を採取します。局所麻酔下で小切開(約1~2.5cm)を行いますので低侵襲な処置で患者様への負担が少ないように行っております。

4. 培養
当院と提携させていただいておりますグランソール奈良の細胞培養センターで4~6週間かけて培養します。

5. 投与
培養された幹細胞を1~1.5時間かけて静脈点滴を行います。

6. 投与後診察
投与後、1か月・3か月・6か月・12か月後に定期的な診察を行います。

回数・注意事項

回数

自己脂肪由来幹細胞点滴の回数は、様々です。患者様のご希望に沿った回数を医師と相談しお決めいただくことも可能です。詳しい回数は価格表をご覧の上、医師とご相談ください。

注意事項

肺塞栓症のリスク

投与された細胞が微⼩⾎管に詰まる理論上のリスクがあります。適切な細胞数をゆっくり点滴すれば問題は⽣じにくく、これまで報告されたMSC関連肺塞栓症は極めて稀です。

腫瘍化・癌悪化のリスク

MSC⾃体の腫瘍化リスクは低いものの、MSCが分泌する成⻑因⼦が既存の癌細胞の増殖を助⻑する可能性があります。活動性の悪性腫瘍を有する患者は適応外とされています。

効果の個人差

効果の程度には個⼈差が⼤きく、中等度の改善に留まる例もあります。標準治療を置換できるほどの有効性が証明されたとは⾔い難い疾患もあります。詳しくはお気軽にお問い合わせください。

Q&A

医師紹介

Director

Anesthesiologist

院長:岡村正之

通常のペインクリニックでは対応が難しい痛みに対して、幹細胞を用いた再生医療という新しいアプローチで、これまで治療を諦めざるを得なかった方々に光をお届けします。私自身、ブロック注射などを駆使して疼痛コントロールに取り組んできましたが、効果が得られず日々の痛みに苦しむ患者さまと数多く向き合ってきました。そうした中で出会ったのが、この幹細胞治療です。

従来のペインコントロールとはまったく異なる仕組みで痛みを緩和する次世代の治療法は、わが国では厳格な再生医療等安全性確保法のもと、許可を受けた限られた医療機関のみが実施しています。自由診療を軸とする施設が多いのが現状ですが、当院は保険診療を中心としたクリニックとして、ペインクリニックと鼠径ヘルニアの日帰り手術(消化器外科手術)を併設するデイサージェリーセンターという独自の体制を構築しています。

診療を担うのは、麻酔科医である私と、腹部の脂肪採取を外科専門医が行います。私がすべての患者さまを直接カウンセリングし、お一人おひとりに最適な治療プランをご提案します。慢性疼痛に悩む多くの方に、幹細胞治療という新たな選択肢を知っていただきたい――そんな思いで診療にあたっています。

ペインクリニックと日帰り手術で培ったアレルギー対策等の当院独自の安全管理指針に基づいたチーム医療にて、治療をお受けになる患者さまに安心・安全をお届けします。慢性疼痛にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

新橋DAYクリニック 慢性疼痛緩和を目的とした幹細胞治療|痛みの再生医療
院長:岡村正之
日本専門医機構認定
麻酔科専門医

お気軽に
ご相談ください

受付時間:9:00-18:00 (火~土曜)

診察は予約制となります。また、オンラインでも診療を行っております。再生医療にご興味をお持ちの方は、まずはお電話でお気軽にご相談ください。治療の詳細や費用など丁寧にご案内いたします。

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診療時間
火・木・土曜日: 9:00~18:00
水・金曜日: 9:00~20:00
休診日:日曜・月曜・祝日 
<完全予約制>
診療時間
9:00-15:00
15:00-18:00
18:00-20:00
電話番号
新橋DAYクリニック代表
所在地
〒105-0004
東京都港区新橋1丁目15−7
新橋NFビル 6階
標榜科目
麻酔科・外科・内科
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